非正規雇用の保育士/パート保育士として働くメリット・デメリット

出産育児を機に「どの雇用形態で復職しようか」と悩む保育士の方は少なくないはずです。今回は「復職を機に非正規保育士を検討している」という方に役立つ、パートやアルバイト、派遣社員等の非正規保育士についての情報をご紹介します。全国でどれくらいの非正規保育士が働いているのか、非正規雇用で働くことにはどんなメリット・デメリットがあるのかなど、理解して就職活動を始めましょう。

非正規雇用の保育士は全国で活躍している

全国保育協議会会員の実態調査2021報告書(11p)によれば、施設で働く約4割の保育士は非正規雇用で働いているという統計があります。公立の保育園では割合が増え、5割程度が非正規雇用です。また、7割以上が非正規保育士という施設は2割弱あります。

全体で見れば、9割近くの施設が非正規雇用の保育士を雇用しており、全国的に見ても、非正規雇用のパート保育士等がいなければ運営が成り立たないのが現状です。

ここからは非正規雇用のメリット・デメリットを見ていきましょう。

非正規保育士のメリット

メリット1.責任の重さから開放される

非正規雇用で働く保育士は、業務的な責任が比較的重くありません。その理由は、非正規雇用の保育士は一般的に、担任を持たないからです。

担任を持つと、保育目標の設定や行事の決定、保護者の対応など、専任で担当しなければいけない業務が増えます。担任の先生を頼りにする子どもも多いため、自由に休みを取ったり、転職したりすることは心理的にも難しいでしょう。

その点、非正規雇用は気楽な面が多いです。行事を運営する責任も、トラブル時に保護者の対応をすることもありません。小さな子どもの命を預かる仕事に変わりはありませんが、業務的責任から開放されるのが、非正規保育士のメリットです。

メリット2.働く時間帯など、労働時間の自由度が高い

非正規保育士のメリットは、働く時間を選べることです。

保育園は朝7時から、夜は遅くまで開所している園が多く、正職員の保育士は早番、遅番などのシフトを組んで働きます。基本的にお休みの希望を出すことができますが、すべての希望が通るわけではありません。お休みを譲り合うケースも多いです。

一方で、非正規保育士はシフトの一部を補うように募集されます。シフトの希望は非正規雇用の職員から採用していく園も多いため、お休み希望はほぼ通ると言ってもいいです。

そのため、募集されている時間帯にもよりますが、「子どもが幼稚園に行っている朝9時から13時の4時間だけ勤務したい」「夕方16時から19時まで、家事の合間に働きたい」といった働き方が可能になります。

このように労働時間の自由度が高く、柔軟に働けるのは非正規保育士のメリットです。

メリット3.自分らしい働き方ができる

非正規保育士の最大のメリットは、プライベートとの両立がしやすいことです。家族を大切にしたいのであれば、週数日、短時間からの勤務ができ、自分らしい働き方が叶うでしょう。

担任を受け持つ正職員の保育士と違って業務的な責任もありません。行事に間に合わないからと、残業をしたり、業務を持ち帰ったりすることもありません。休みも取りやすいです。

扶養控除の範囲を超えてフルタイムで働きたい場合も、非正規保育士であれば業務範囲が少なくて済みます。業務負担は比較的軽く、仕事の責任に対するプレッシャーも軽減されるでしょう。

ブランクがある方は非正規雇用から保育士キャリアを再開すれば、心身ともに負担なく再スタートを切れます。「復職後は様子を見ながら働きたい」という方にとって、非正規保育士はうってつけです。

非正規保育士のデメリット

デメリット1.給与が安い

非正規保育士のデメリットは、給与が安いことです。最低時給であることも多く、基本的に手当などはつきません。早番、遅番など、人手が足りない時間帯は多少の時給アップも見込めますが、正職員の保育士に比べると安くなります。これは業務内容や業務の責任に違いがあるからです。

他にも、保育士の場合は賞与の有無によって年収に差がつきます。正職員の保育士の場合は年1〜3回程度の賞与がありますが、非正規雇用の場合は一般的に賞与はありません。給与面においては、非正規雇用は不利です。

デメリット2.福利厚生の面で優遇されない

交通費の支給や住宅手当、家賃補助など、保育園の福利厚生はさまざまです。しかし、非正規雇用ではほとんどの福利厚生は受けることはできないでしょう。

他にも、法定で定められている以外のリフレッシュ休暇やバースデー休暇などの特別休暇も、非正規雇用の保育士では取得が難しいです。

福利厚生は園によっても内容や取り決めが違います。実際には入職を検討中の園に聞いてみるしかありませんが、非正規雇用ではあまり期待できないと思っておいたほうがいいでしょう。

非正規保育士なら自分のペースで働ける

家庭や子育てと両立したい、マイペースで働きたいなど、非正規保育士はプライベートを優先したい方におすすめの働き方です。労働時間帯を選べ、パートタイム、フルタイムでの働き方も選ぶことができます。

担任を持たないため、仕事に対する責任は正職員ほどではありません。休みも取りやすく、転職などもしやすいでしょう。無理なく働けるため、ブランクのある方はパートの方がいいと感じる方も多いはずです。これから復職をする方は、非正規保育士から始めて肩慣らしをしてみてはいかがでしょうか。

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