幼稚園教諭免許を取得する方法!幼保特例制度や取得、再授与について解説

この記事では幼稚園教諭免許状の取得方法についてご紹介します。

区分によっては、キャリアアップや仕事内容にも影響があるため、区分の違いはきちんと理解しておきたいものです。

保育士で実務経験がある方は、幼保特例制度なども検討してみてください。

大学入学などの必要がなく、幼稚園教諭免許を取得できるかもしれません。

他にも、幼稚園免許を失効した方の幼稚園免許状の再授与などにも触れていきます。

幼稚園教諭免許を取得する方法とは

幼稚園教諭の免許は3区分あり、それぞれ短大や専門学校、大学や大学院を卒業することで取得できます。

所定の単位を取得できれば、通信制大学などでも免許の取得は可能です。

各取得方法を詳しく見ていきましょう。

最短ルートは短大・専門学校で二種免許取得

最短ルートで幼稚園教諭の免許を取得したいなら、短大や専門学校で二種免許を取得するのが一番です。

二種免許は所定の科目を39単位修得し、短大や専門学校を卒業すれば取得できます。期間にして2年から3年です。

実際に幼稚園教諭として働くには、採用試験に合格する必要があります。

4年制大学の教育課程で一種免許を取得

幼稚園教諭一種免許は、大学で所定の59単位を取得し、卒業すれば取得できます。

二種免許の取得過程と比べて学習時間が多く知識量も多いことから、一種免許状の幼稚園教諭のほうが給与等の待遇がいいとされています。

また、将来園長先生などを目指すのであれば、一種免許状が必要です。

キャリアアップを目指したり、園の運営をしたりしたいのであれば、4年制大学で一種免許状を取得しましょう。

4年制大学と大学院卒業で専修免許を取得する

4年制大学で幼稚園教諭一種免許状を取得したのち、さらに大学院修士課程や専門課程を修了することで、専修免許を取得できます。

専修免許状を取得する人の多くは幼稚園教諭を育成する道に進む人が多く、幼稚園の現場で働く人はほとんどいません。

幼児教育を研究したり、大学や短大等の教員になったり、専門性をより高めたい方は専修免許状の取得を考えてもいいでしょう。

通信制大学等で単位を取得する

幼稚園教諭の免許は、通信制の学校でも取得可能です。

二種免許状なら通信制短大で2年学べば取得が可能で、一種免許状なら通信制大学で4年間、または途中編入などして2年ほどで取得できます。

専門性の高い専修免許状も通信制大学院で取得できるため、通信課程で学びながら研究者や教員としてのキャリアを検討してみるのもいいでしょう。

二種免許から一種免許への切り替えも可能

現在、幼稚園で働く幼稚園教諭の7割は二種免許状の幼稚園教諭だと言われています。

そのなかには、一種免許状へ切り替えを考える幼稚園教諭もいることでしょう。

二種免許状から一種免許状へと切り替えるには、二種免許状を取得後に計5年以上の実務経験を積む必要があります。

免許切り替えには、大学や認定講習等で必要単位の習得も必要です。

一般的には、実務経験5年で45単位程度の知識を取得できると換算するため、実務経験の年数にあわせて必要単位も増減します。

必要単位は、働く自治体や実務経験の長さによっても違うため、切り替えを検討しているなら、自治体等に基準を確認するといいでしょう。

働きながらでも幼稚園教諭が取得できる? 幼保特例とは

保育士資格を保有している方で幼稚園教諭免許の取得を考えている方は、幼保特例についても検討してみてください。

幼保特例は保育教諭を確保し、スムーズに認定こども園へとを運営できるよう整備された経過措置制度でもあります。

保育教諭は保育士と幼稚園教諭免許状の両方の資格を保有している必要があり、どちらか一方の資格しか保有していない人材を最大限に活用するための施策です。

具体的には、保育士資格しか保有しておらず、幼稚園教諭の資格を取得したい人や、その反対に幼稚園教諭で保育士資格を取得したい人などが利用できます。

幼保特例は法律施行の2015年当時には5年の期限でしたが、2019年には10年間に引き伸ばされ、2025年まで適用されます。

保育士資格を保有しており、以下の条件に当てはまるなら、ぜひ、幼保特例制度を活用して幼稚園教諭免許を取得してみてください。

幼保特例を利用する際の条件

保育士資格を保有している人の場合は、保育士資格を取得しており、3年かつ4,320時間以上の実務経験がある人が利用できます。

実務経験は申請が可能な取得見込みでも構いません。

実務経験の要件を満たしている、または満たす見込みがある方は、特例制度に対応した通信制コースなどを利用し、所定の8単位を取得すれば幼稚園の免許状を取得できます。

取得できる免許は最終学歴によって違い、大学卒業なら一種免許状、短大・高卒なら二種免許状の取得が可能です。

他にも、実務要件を満たしたうえで幼稚園教員認定試験に合格すれば、幼稚園教諭二種免許状も取得できます。

幼稚園教諭免許の再取得とは

幼稚園教諭の免許は、一時期更新制となっていたのをご存じでしょうか。

2009年4月1日以降に幼稚園教諭になった人は新免許の保有者で、更新講習を受けないと有効期限の10年で資格失効となっていました。

それ以前に免許を取得した旧免許保持者は免許の期限はないものの、期日までに講習を受けなければ失効します。

現役の幼稚園教諭として働いていない人の場合は「休眠」と呼ばれる状態です。

この免許更新制度は2022年にすでに廃止されており、2022年7月1日以降は再授与更新できます。

再授与更新をする場合は、住民票がある地域や働いている地域、幼稚園教諭免許を取得した都道府県の教育委員会で手続きをするのが一般的です。

失効免許を所持している場合は執行手続きを行ってから再授与手続きをしますが、再授与の要件は各都道府県によって違うため、詳細は各都道府県に確認するようにしてください。

まとめ

幼稚園教諭免許を取得する方法は、取得する免許状の区分によって違います。

保育士試験のように試験だけで取得できるものではなく、いずれも高校卒業後、短大や大学などへ通って単位を取得し、卒業することが必要です。

ただし、通信制でも取得できるため、自分に合った取得の仕方を選びましょう。

もし、保育士資格をすでに持っており、実務経験が一定以上あるなら、幼保特例制度を利用できる可能性があります。

学習の負担を最低限に抑えることができるため、保育士として勤務経験があるならぜひ検討してみてください。

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