【正社員保育士のメリット】安定収入・安定雇用以外の特徴とは?

正社員がいいか、非正規雇用がいいか、保育士としての働き方に悩んでいませんか? 一般的には正職員や正規職員と呼ばれる正社員保育士。「正社員は責任が重そう」「保育士の給料は安いって言うけど、稼げるのかな」と、復職や転職に不安を持つ保育士の方も多いことでしょう。この記事では、正社員保育士として働くメリットを紹介し、非正規雇用や契約社員などとの違いについても解説します。

安定収入・安定雇用

正社員保育士として働くことのメリットは、なんといっても安定性です。毎月決まったお給料が支払われ、突然解雇される心配もありません。

時給で働く非正規雇用や、いつ契約を切られるか分からない契約社員にはない魅力です。

また、園によっても違いはありますが、昇給の対象にもなりやすいです。日々の頑張りが賞与やボーナスとして反映される園もあります。また、基本給は非正規雇用との差がなくても、4ヶ月分、5ヶ月分という賞与やボーナスを出す園もあり、年収で比べると収入差はかなり大きいです。

正社員のボーナスが4ヶ月分支給される場合、正社員と非正規ともに月給が20万円だとしましょう。計算してみると、以下のように大きく違います。

正社員 20万円 ✕ 12ヶ月+(20万円 ✕ 4ヶ月 ✕ 年2回)=年収400万円

非正規 20万円 ✕ 12ヶ月 =年収240万円

最近は処遇改善手当などが非正規雇用の保育士にも支払われることがありますが、賞与やボーナスの有無の差はそれ以上です。

他にも、安定雇用の面では、出産育児等でお休みしても復職しやすい点が挙げられます。一般的に非正規雇用には産休や育休はなく、一旦退職しなければいけないケースも多いです。しかし、正社員の保育士なら、出産育児のために退職する必要はありません。

ライフステージの変化があっても雇用は維持される点は、正社員保育士の魅力です。

社会的信用度が高い

正社員は、簡単に雇用を切られる心配がありません。一般的には、雇われる側が退職届を出さない限り、定年まで働けるのが正社員です。

そのため、社会的信用度が高くなり、金融機関のローン審査やクレジットカードの審査に通りやすくなります。

定期的に車を乗り換える、将来マイホームが欲しいという方は、正社員の保育士として働いておくと、ローンを組む際に有利に働くでしょう。

キャリアアップを目指せる

正社員の保育士として働けば、役職につきやすくなります。

厚生労働省の「キャリアアップの仕組みの構築と処遇改善」が平成29年に開始となり、保育園では中間管理職が増え、昇給できる職員の数が増えています。

職務分野別リーダーや副主任保育士等、さまざまな役職がありますが、どの役職も定められた研修の受講が必要です。

正職員であればこれらの研修が受けやすく、非正規雇用に比べれば、キャリアアップを目指しやすい仕組みが整っています。

経験やスキルが積める

正社員保育士は、多くの場合担任を持ちます。クラスを運営するのは責任のある仕事で、さまざまな工夫、臨機応変な対応等を求められるシーンが多いです。

正社員保育士は、0歳から5歳までのクラスを経験することで年齢別の対応を知ることができます。しかし、非正規雇用の場合は補助的な業務が多く、一定の年齢のクラスばかりを受け持つことが多いです。保育士のスキルとしては偏りが出てしまいます。

また、正社員保育士は、保育計画に基づいた運営やその振り返り等をすることで知識が積み上げていきます。1人の子どもを長期的に観察し、経過をたどることで得る知識も多いです。

しかし、非正規雇用では、これらの保育施策にかかわることは稀です。振り返りを行う機会もなく、知識を積み上げにくい傾向にあります。

園によっては、正社員保育士のみに研修制度を設けているケースもあります。外部研修に行って知識を身につけられるチャンスも、正社員なら得られやすいです。

福利厚生が手厚い

正社員と非正規雇用で大きく違うのが福利厚生です。先に触れた産休育休制度なども、正社員の場合は誰でも利用できますが、非正規雇用では難しいケースが多いです。夏季休暇、慶弔休暇等、福利厚生で定められた休暇制度があれば、安心して休むことができるでしょう。

他にも、レジャー施設等の優待特典があれば、プライベートでお得にレジャーを楽しめます。生活を豊かにしてくれる福利厚生が整っているのは、正社員保育士の魅力です。

正社員保育士として働くデメリットは?

ここまで正社員保育士のメリットに注目してきましたが、デメリットもあります。

仕事量・業務負担が増加する

正社員保育士は担任として責任を持って業務にあたります。イベントがあれば、通常の業務に加えて仕事量が増え、自然と仕事量は増えます。イベント成功のために、いつもよりも力が入り、仕事量が増してしまうこともあるかもしれません。

正社員保育士は書きものの仕事も多いため、非正規雇用の保育士に比べると業務負担は大きくなります。児童票は進級や小学校入学の際に参照される資料です。責任を持って書かなければならず、心理的負担を感じる保育士もいるかもしれません。

すべての仕事にはタイムリミットがあるため、仕事量が増えれば自宅への持ち帰り仕事も増えます。

責任があるため辞めにくい

保育園は1日10時間以上開園していることが多く、保育士たちがシフトを組んで運営しています。早番、中番、遅番、延長番などと呼ばれ、早番や遅番などは1人の保育士に任されることもあり、このような働き方の場合、簡単には休むことができません。

1人が休んでしまうと、子どもを預かることができなくなってしまうケースもあります。すると、子どもを預ける保護者も会社を休む事態になってしまうでしょう。

「私が退職したら、園の運営はどうなるんだろう……」そんなふうに思ってしまう正社員保育士の場合は、辞めたいのに辞められない状況に悩んでしまうことが少なくありません。

家庭との両立が難しい可能性がある

正社員の保育士になると、休暇が自由に取れないことがあります。保育士不足が続く昨今、子どもの参観日を諦めた、自分の通院予定をずらしたといった声は珍しくありません。

保育園の子どもを預かる責任感から、プライベートを優先しづらくなってしまう保育士もいます。安定収入を得るのか、プライベートを大切にして働くのか、自分の気持をはっきりと決めてから、働く園を決めることも重要かもしれません。

課題は多いが、正社員の保育士はメリットたくさん!

正社員の保育士は安定収入、安定雇用の面でとても魅力があります。デメリットを見ると尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、現在は働きやすい職場づくりに力を入れている園も多く、IoT化による業務負担の軽減や、業務改善に積極的に取り組んでいる職場も多いです。また、国や地方自治体も保育士の処遇改善に積極的になっているため、近い将来、今よりももっと働きやすくなる可能性もあります。

今、正社員になることを迷っているなら、希望する働き方、プライベートの過ごし方をイメージしてみて、より自分らしく働ける働き方を選択してみるといいでしょう。

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