【11月の園だより】書き出し/締めの言葉の書き方・文例集

11月は勤労感謝の日や七五三があり、保育園や認定こども園によっては生活発表会などが開催される時期です。10月に引き続き、さつまいも掘りや焼き芋大会をする園もあるかもしれません。季節の変化に着目すると、だんだんと冬が近づき朝晩の冷えが厳しくなります。風邪や感染症の拡大も本格化し、子どもたちの衣服の調整、教室の換気や加湿等、保健の取り組みに関しても周知が必要です。寒い日が増えて室内遊びが増えるなど、日常活動にも変化があるため、園だよりの書き出しや締めの挨拶にも、子どもたちの生活がどう変化しているかに触れていくと、11月らしい園だよりになるでしょう。

11月の時候の挨拶・書き出しの文例

11月の時候の挨拶や、園だよりの書き出しの参考になる文例をご紹介します。

季節の変化に細やかに触れたい11月

11月は秋から冬への移りかわりの時期です。冷え込みが深まり、コートやジャンバーを押し入れから出すご家庭も増えますよね。

この時期は地域によっても秋の深まりが違うため、11月の園だよりでは地域で見られる季節の変化について細かく見ていくといいでしょう。

例えば、東北や北海道では11月に入ると雪の予報が増えてきます。北の方へ行くほど積雪する地域も多いです。

一方、南下すれば「紅葉もまだ」という地域もあります。沖縄ではまだまだ気温が20℃以上となるため、11月でもあまり寒くありません。

11月の園だよりでは、地域で見られる季節の変化について一辺倒になぞるのではなく、観察を元に原稿を書きげてください。

<例>
◯◯公園のイチョウがすっかり黄色に色づき、秋の深まりを感じています。散歩する子どもたちは落ち葉の絨毯のうえを歩きまわり、フカフカした感触に身も心も癒やされているようです。

11月になり、日中でも長そでを着て過ごすことが多くなりました。これから寒さも厳しくなることから、0、1、2歳クラスでは室内あそびの機会が増えていきます。現在、制作やダンス、大型ブロックを使った遊びなど、さまざまなタイプの遊びを企画中です。11月も子どもたちと一緒に楽しい時間を送りたいと思います。

年齢別

園だよりやクラスだよりの書き出しには、年齢に合わせた内容を記載してもいいですね。0歳児クラスの場合は、乳幼児の言葉を代弁する形で記載すると、読み手に伝わりやすくなります。

では、年齢別の文例を見ていきましょう。

0歳児

1歳以上のお子さんが多くなり、先月からはベランダ遊びを楽しんできた◯◯組さん。ボールかごの前で手を伸ばし「ちょうだい」をするお子さんもいるほど、最近はボール遊びが人気です。11月に入り冷えてきましたが、温かい天気の日には積極的にベランダへ出て遊びたいと思います。それでも11月末頃には日中も冷えてきますので、袖のないベストタイプの上着をご準備のうえ登園してください。

1歳児

ほとんどのお子さんが2歳になり、お散歩の足取りもしっかりしてきました。近所の◯◯公園には落ち葉がたくさん積もっており、赤や黄色の落ち葉を拾って「あか!」「きいろ!」と、色の名前を呼んだり、フカフカな葉っぱを踏んで、その感触を楽しんだりする子も見られます。◯◯組では、もうしばらく落ち葉遊びを楽しむ予定です。

2歳児

澄んだ青空が気持ちのいい11月、園の隣にある菜園では、たくさんのさつまいもが実りました。今年はとても豊作で、2歳クラスのお子さんにも芋掘り体験を計画しています。普段はあまり土に触れることがありませんが、土の匂いや感触を堪能しながら、お芋を掘り出す面白さを体験してほしいです。掘った芋は、後日、焼き芋大会で食べたいと思っています。

3歳児

春には満開の姿を見せてくれた園庭の桜も、赤や茶色にすっかり色づきました。園庭の隅の方では落ち葉の山ができ始めています。◯◯保育園では大量の落ち葉をたらいに入れて、お風呂のようにして遊ぶのが毎年の恒例です。今年も多くのお子さんに、落ち葉風呂の心地よさを味わってもらいたいと思います。

4歳児

先月の遠足で訪れた動物園の印象が強かったのか、年中クラスでは毎日誰かしらが動物の話をしています。最近では、お散歩で拾った落ち葉や枝、どんぐりを使って、落ち葉アートを作りました。動物園で見た動物をイメージしていますが、子どもたちの自由な発想もあってか、どの作品の動物たちもユニークで楽しいです。◯◯組の動物園を、ぜひ、保護者の皆様にもご覧いただければと思います。

5歳児

寒い冬にも負けない体力づくりも兼ねてはじめた縄跳びですが、だんだんと夢中になる子が増えています。「先生、回数を数えて!」と、お願いしてくるお子さん、「20回飛べたよ!」と、上達を喜ぶ声も聞こえてきます。冬は風邪やインフルエンザなどが不安な季節ですが、遊びを通した体力づくりにも力を入れていきたいです。

季節の様子・行事・暦別

次は、季節の様子や行事、暦などに触れた書き出しの例を見ていきましょう。

11月の書き出しに困ったら、以下のモチーフ、事柄をトピックに書き出しを考えてください。

紅葉/落ち葉
立冬
木枯らし
勤労感謝の日
いい歯の日
発表会
七五三

紅葉/落ち葉

◯◯保育園のそばのイチョウ並木には、美しい黄色の葉っぱがたくさん落ちています。子どもたちは例年、大切な宝物を拾うように葉っぱを集め、ズボンのポケットに詰めています。保護者の方々にとっては「こんなところに葉っぱがたくさん!」と、驚かれることも多いと思いますが、落葉の美しい季節はわずかです。少しばかりの間お付き合いいただき、ご理解いただけるよう何卒よろしくお願いします。

立冬

季節の移りかわりに際し、今日は「立冬」について話しました。立冬が冬の始まりであることを伝えると、年長組の子どもたちの中には「11月は秋だよね?」と尋ねてくる子がチラホラ。日本独特の暦の文化が不思議なようです。これからも少しずつ、日本の伝統的な風習などを取り入れたお話をしていきたいと思います。ご家庭でもぜひ、季節の話についてお話してみてください。

木枯らし

11月に入ると、いよいよ冬がやってくるぞ!という気持ちになりますね。先日は「〇〇〇〇」という木枯らしについての絵本を読みました。ビュービューとふく冷たい北風を木枯らしと呼ぶこと、その風は冬のはじまりを告げる風であることなどを知った子どもたち。いまでは木枯らしが待ち遠しく、少し風が吹くと「これって木枯らし?」と、尋ねる声がちらほら聞かれます。木枯らし1号の到来がこんなに待ち遠しい11月は初めてです。ご家庭でも、ぜひ、お子さんと木枯らしのお話をしてみてください。

勤労感謝の日

11月唯一の祝日に勤労感謝の日という日があります。働く人への感謝の日と思われがちですが、勤労感謝の日は新嘗祭(にいなめさい)という五穀豊穣を祝う風習が由来です。どちらかというと、作物の神様に対して感謝していたようで、現代とは違っています。今年の勤労感謝の日は、食べ物への感謝を伝えながら、家族みんなで食卓を囲ってもいいかもしれません。

いい歯の日

11月8日は日本歯科医師会が制定した「いい歯(は)の日」です。子どもが歯磨きを嫌がる理由には、歯ブラシの大きさ、毛の柔らかさ、磨く力の強さなどが関係しているようです。子どもに合った歯ブラシは、かかりつけの歯科医院でも紹介してもらえるとのこと。お困りの方は、一度歯科医に相談してみてもいいかもしれませんね。

発表会

11月には各クラスで生活発表会を行います。年少組と年中組は歌とカスタネットを使った演奏。年長組は鍵盤ハーモニカに挑戦します。毎日、楽器の音色と子どもたちの元気な声が響いて、最近の園内はとてもにぎやかです。発表会は下旬に行いますが、子どもたちの楽しい歌声、のびのびとした合奏を、ぜひ楽しみにしていてください。

七五三

七五三おめでとうございます。七五三は11月に行われる伝統行事で、子どもの健康や成長を祝う行事です。○○保育園では、すべての子どもの成長をお祝いし、七五三のムードを楽しむための千歳あめ袋を作ります。可愛らしい千歳あめ袋を持ち帰りますので、楽しみにしていてください!

11月おたより 締めの言葉

ここからは園だよりの締めの言葉についても文例をご紹介します。園だよりは事務的な連絡ツールになりがちですが、締めの言葉があるとよりフォーマルで気持ちのこもった印象のおたよりになります。

締めの言葉には何を書く?

園だよりの締めくくりには、ポジティブな言葉を残すようにしましょう。「今月も頑張ろう!」「 今月も楽しみだな」と、思えるような文体にすると印象がよくなります。

1.前月や今月の抱負

締めの挨拶には、抱負のような言葉を載せるのに向いています。前月から今月の月の変わり目に配布することの多い園だよりは、前月の反省や抱負、思い出やエピソードを記載してもいいかもしれません。

<例>
10月はたくさんのイベントにご参加、ご協力いただきありがとうございました。保護者の皆さま方のご協力で、とても有意義なイベントが開催できたと感謝でいっぱいです。さて、11月は子どもたちと秋の深まりを楽しみたいと思っています。落ち葉を使った制作などを計画していますので、ぜひ、楽しみにしていてください。

2.家庭での過ごし方のお願い

毎日規則的な生活をすることは、子どもの成長や健康をつくる大切な要素です。家庭での理想的な過ごし方を提案したり、家庭での子育ての困りごとに助言することは、保育園や保育士の大切な仕事のひとつ。園だよりの締めの言葉で伝えれば、より印象に残ります。

<例>
11月になると、冬の到来を感じるようになります。睡眠時は腹巻きやスリーパーなどを使用し、布団がはだけでも冷えないような工夫をすると、安眠が期待できます。エアコンを使用して寝る場合は必ず加湿を行い、喉を傷めない工夫が必要です。毎日元気な姿で登園するのを楽しみにしています。

3.本格化する感染症・風邪予防のお知らせ

11月になるとインフルエンザなどの感染症や風邪が本格化します。園だよりでは、念を押すように締めの挨拶に感染症対策の文言を入れてもいいですね。

<例>
気持ちのいい秋晴れが続いていますが、世間ではインフルエンザが流行し始めています。手洗いうがいは感染症予防の基本ですが、調子が悪いと思ったら無理をせずにおうちで休みを取ったり、マスクをしたり、できる限りの防疫対策を取りましょう。インフルエンザの疑いがある場合も、必ず園に連絡するようにしてください。まずは生活習慣を整え、風邪に負けない強い体を作りましょう。

4.「今月の歌」や「今月の絵本」の紹介

文化の日がある11月。文化や芸術の内容に触れても楽しいかもしれません。身近な今月の歌や最近子どもたちがハマっている絵本などを題材にあげてもいいでしょう。

<例>
最近○○組では、絵本の「どうぞのいす」が人気です。作中には秋ならではの栗やどんぐりなどが出てくるので、この季節にぴったり。全体的に温かいトーンの画風が秋のムードにもピッタリで、子どもたちは集中してお話を読んでいます。

日頃の活動から季節感を

11月は目立ったイベントを行わない保育園も多いです。こんなときこそ、日頃の活動の大切さを伝えるチャンスです。近所の公園で落ち葉を拾って遊んだといえば突出した内容は感じられませんが、実際はその活動の中にも子どもたちの感情の動きがあります。ある子どもは落ち葉の踏み心地に心地よさを感じたり、ある子どもは色の違いに関心があったりするなど、子どもによって感じ方はさまざまです。子どもたちの心を丁寧に観察し伝えれば、園だよりの挨拶文や締めの言葉にぴったりの書き出しになるでしょう。

-保育士のコラム, 月別の園だより