保育園での8つの熱中症対策! 保育士が児童の生命を守るためにできること

夏の活動を安全にするには、熱中症対策が欠かせません。

この記事では、子どもたちが保育園で過ごすうえで取り組みたい、8つの熱中症予防対策についてご紹介します。熱中症対策は、重ねれば重ねるほど安全性が増します。子どもの命を守るためにも、ぜひ、多くの熱中症予防対策を取り入れてみてください。

熱中症の原因として考えられるもの

熱中症の主な要因として挙げられるのは以下の通りです。

  • 長時間日光を浴びた
  • 水分補給をしていない
  • 高温多湿な場所で運動した

上記はあくまで一般的に多いとされる要因です。睡眠不足、食事が進まないなどの理由で熱中症になることもあれば、子どもの場合は地面からの反射した熱でも熱中症になりやすいと言われています。

ちなみに、症状についても触れておきましょう。

めまいや立ちくらみは熱中症軽度の症状です。頭痛や吐き気、ぐったりした状態であれば、熱中症中度といえます。重度になるとけいれんしたり意識障害の可能性も出てきます。

保育園でできる熱中症予防対策

熱中症にならないための予防対策として、保育園ではどんな取り組みができるでしょうか。ここからは8つの取り組みについてご紹介していきます。

 1.こまめな水分補給

まず、熱中症対策には水分補給が欠かせません。子どもは代謝がよくたくさん汗をかくうえに、大人に比べると体が小さく、脱水になりやすいです。保育園では定期的にこまめな水分摂取を心がけましょう。

水分補給のタイミングが肝心

毎日の保育生活のなかで、水分補給のタイミングを習慣化するといいです。水分が不足しがちなタイミングで補給し、脱水症状にならないようにしましょう。

あくまで目安ですが、以下のタイミングを参考にしてみましょう。

  • 登園直後
  • 屋外/屋内での遊びを行う前後
  • お昼寝の前後
  • トイレ後
  • 保育園下校前

水分摂取のタイミングは、汗をかくアクティビティの直前や、汗をかいた後です。

 2.冷房を利用する

体に悪いイメージがあるかもしれませんが、もはや暑い季節は必ず利用しましょう。

外気との温度差が大きくなりすぎないようにし、猛暑日でも8度差以内を目安にするといいです。また、28度設定程度が理想と言われていますが、猛暑日にはこの温度設定では涼しくないこともあります。気温や湿度等の様子をみながら調整するようにしましょう。

なお、エアコンは場所によって温度にムラがあることもあります。子どもたちが過ごす場所を改めてチェックしなおし、床付近やの温度を確かめてみましょう。

保育士の背の高さでは暑くても、床付近で過ごす乳幼児たちは違う体感がある可能性もあります。

3.衣服や帽子等で暑さを調整する

着ているもので暑さを調整することも役に立ちます。保育園では私服で過ごすことも多いですが、風通しのいいシャツを着用するよう呼びかけることも、熱中症予防に役立つかもしれません。

外出時は必ず帽子を着用させ、子どもたちの頭を太陽の光から守りましょう。

4.暑い時間帯の外出を取りやめる

暑い日いは無理に外出しないのも重要です。子どもの場合は、体の異変に自分で気づけないこともあります。暑いなと思ったら、今日の企画を室内での遊びに切り替える判断をしましょう。

 5.体力づくりをする

今すぐにできることではありませんが、暑い夏に向けて、体力づくりをすることも重要です。過ごしやすい春先などから散歩をしたり、グラウンドで鬼ごっこをしたりするなど、意識的に体を動かす遊びを取り入れていきます。

春先からは汗をかくことに慣れるのも重要で、公園遊びでも体全身を動かすアスレチック等でこまめに汗をかかせるといいでしょう。

6.遊びのあとにおやつを食べる

遊びのあとは水分補給だけでなく、おやつの時間を設けましょう。汗で体外へ出ていくのは水分とミネラルです。ミネラルを補給するために、塩、海藻、フルーツなどを使ったおやつにすると、熱中症対策としてはバランスがよくなります。

 7.水遊び等で涼を取る

水遊びを効果的に取り入れ、量を取るようにしましょう。乳幼児の場合は、シャワーを浴びたり、手足だけを濡らすだけでも違います。

教室前のテラスなどで行えば、打ち水効果も得られ、熱中症対策としては一石二鳥です。

8.暑さ指数を参考にする

ぜひ、熱中症を防ぐためには、客観的な数字を用いることも大切です。

暑さ指数は、人体と外気の交換(熱収支)に着目した暑さを示す指数のことです。人の熱収支に影響する項目は、湿度、日射や輻射などの熱、気温だとされています。単位は℃で示されますが、気温のことではなく、暑さ指数の単位です。

暑さ指数では、31℃以上を危険、28〜31℃を厳重警戒、25〜28℃を警戒、25℃未満を注意としています。

保育士として注意したいのは、暑さ指数は大人に対しての指数だという点です。子どもの場合は5℃引いた温度で考えなければいけません。例えば、31℃以上を危険としている暑さ指数ですが、子どもの場合は26℃でも危険な指数となります。

暑さ指数は地域の防災情報等で注意喚起されています。また、環境省の熱中症予防情報サイトでは、今現在の暑さ指数を知ることができます。とくに、子どもの場合の暑さ指数も表示されるので、保育の際の参考にしてみてください。

参考:熱中症予防情報サイト

活動時には運動に関する指針を参考にして、熱中症対策をするようにしてください。こちらも子どもの場合はマイナス5℃を目安にしましょう。

まとめ

大人にとっては大丈夫かなと思っても、保育園の児童たちには過酷な暑さである可能性があります。乳幼児などの小さな子どもは、口で暑さを伝えるのは難しく、熱中症症状なども重症化しやすいです。

今回紹介した8つの熱中症対策を施しながら、毎日の子どもたちの様子を観察することも忘れずに行ないましょう。暑い時期は無理をしないことも大切です。様子が変だと思ったら、早め早めに行動することを心がけてくださいね。

-保育士のコラム