ついつい共感しちゃう? 保育士1年目の「保育士あるある」13選

憧れの仕事に就けた保育士のみなさん。保育士ライフを楽しんでいますか?

しかし、働いていると「これって職業病かも?」と思うことも増えてきたのではないでしょうか。

今回は、保育士1年目の方の多くが感じる「保育士あるある」についてご紹介していきます。

「他の新人保育士さんも同じなんだな」と、共感することも多々あるはずです。あるあるを見ていくことで、保育士という仕事の魅力、大変さ、特殊性など、改めて実感することでしょう。

1.子どもたちに「先生」としか呼ばれない

ベテラン勢の多い保育園では、新しい先生は見慣れません。

どこか”よそ者”と捉えられてしまうことも多く、「◯◯先生」と、名前で読んでもらえないこともしばしば……。

大きな名札をつけたり、自分から「◯◯先生が絵本を読むよ!」などと名前を出して話しかけたりするなど、名前を覚えてもらうために工夫をしたという保育士さんも多いですよね。

2.保育以外の仕事でてんてこまい

保育士の仕事は、保育以外の業務がたくさんあります。

たとえ担任を持っていても、保育以外の業務を任されることは少なくありません。

事務、配膳、掃除、洗濯など、慣れない作業に意外と時間がかかってしまった!という1年目の保育士さんも少なくないでしょう。

洗濯機の使い方、洗濯をするタイミング、洗濯物の干し方やたたみ方まで、こまかくルール決めされている保育園もあります。

1年目はこれらの細かいルールを覚えるだけでもてんてこまいになってしまい、「保育士って、雑用だっけ?」と思うこともあるかもしれませんね。

3.あやしても泣きやまない

乳幼児クラスでは、泣いている子への対応が増えます。

最初のうちは信頼関係も十分でないため、抱っこしたりトントンとなだめたりしても、なかなか泣き止みません。

そうはいっても人手不足の保育の現場。

「あやしてもらえますか?」と先輩保育士に一任されてしまうこともありますよね。

あの手この手であやすのですが、なかなか泣き止まず、結局、先輩保育士に対応を替わってもらったなんて新人保育士さんは少なくないでしょう。

うまくあやすことができない自分が役立たずに思えたり、、申し訳無さから萎縮してしまったり。思い当たる保育士さんは多いハズです。

4.何かと抱っこやおんぶをしてしまいがち

0歳から3歳くらいまでの子どもたちは、抱っこをせがむのが上手だと思いませんか。

「おはよう」の挨拶代わりに手を伸ばしてくる子どもも多く、可愛さからついつい抱っこしてしまいますよね。

しかし、抱っこやおんぶをしてほしい子は、他にもいます。

一人が抱っこされているのを見ると「自分も!」と駆け寄ってくることも多いです。

気づくと抱っこを求める子たちに囲まれていたり、子ども同士が揉め始めたりして、新たなトラブルを生んでいることも経験があるのではないでしょうか。

スキンシップによって子どもを安心させるのは保育士の重要な仕事ですが、なんでもかんでも抱っこしてしまうと、場の調和を崩す要因にもなり得ます。

ある保育士さんは、自分は大丈夫だからと抱っこしていたら、「◯◯先生が抱っこするから……」と、他の保育士さんに睨まれてしまったというケースがありました。

すべての「抱っこして!」に応えているうちに、腰痛を患う保育士さんは少なくなく、最近では過度に抱っこしない方針の園もあります。

1年目の保育士さんは抱っこに張り切りがちになってしまいますが、周囲との関係性も気にしないといけないかもしれませんね!

5.給食の早食いが特技になる

給食の時間を、ゆっくり堪能したことのある保育士さんはまずいないでしょう。

子どもたちが食べる様子を見たり、こぼしてしまった子などの対応にあたったり、むしろ慌ただしいですよね!

そのため、保育士さんは早食いが得意になります。

とくに1年目は「新人だから、さっさと食べて仕事をしないと!」と気遣う保育士さんも多いようで、さらに速度は増し増しに……味わう余裕は到底ありません。

保育士は児童たちの模範的な行動を取らなければいけないので、残すのはもってのほかです。

保育士1年目の方は、給食の量の多さに面食らい、食べきるのに苦労する方も多いですよね。

でも、多くの保育士さんは「1ヶ月もすればペロリと食べ切れるようになります」とのことで、ほとんどの保育士さんは、大食い&早食いのスキルが身につくようです。

6.食事介助の塩梅が分からなすぎる

0歳から2歳のクラスでは食事の介助を行ないます。

好き嫌いの激しい子は多いですが、食事介助は正解がなく、園の方針や先輩のやり方などに左右されることも少なくありません。

「子どもが嫌がるまま受け入れ、一口だけで食事を終えてもいいものか」

「いや、ここは無理にでも食べさせたほうがいいのだろうか」等、葛藤した経験のある保育士さんは少なくないはずです。

「◯◯くんはそれくらい食べれば十分だと思いますよ〜」と先輩に助言されれば楽なのですが、先輩も忙しく、毎回助言してくれるわけではありません。

園によっては、3〜4人の食事介助をすることもあります。

口に食事を運ぶだけでも大変なのに、子どもを観察し、日頃からの様子も把握しておくことは並大抵のスキルではないですよね。

食事介助は経験とスキルを要する集合知により成り立っています。

新人のうちは業務的負担が大きく、本来はもう少しフォローが必要なのですが、先輩保育士も手が回らないのでしょう。

7.子どもにもらったものが山のように溜まってしまう

年中さんや年長さんになると、折り紙で工作したり、字を書いたりするのがとても上手になりますよね。

すると、保育士の先生にもいろんなプレゼントを作って渡すようになります。

子どもたちが「先生のために!」と、こころを込めて作ったプレゼントは、もらって嬉しくない訳はありません。

しかし、大切がゆえに捨てられず、どんどん山のように溜まっていってしまいます。

あなたも、更衣室のロッカーやエプロンのポケットがプレゼントでいっぱいになっていませんか?

ときには心を鬼にして、処分するのも必要かもしれませんね。

8.膝の黒ずみ、知らぬ間にできたアザ

気づいたら膝小僧が黒ずんでいた!というのは、保育士さんのあるあるとしてもよく取り上げられます。

1年目の保育士さんであれば、「ああ、本当に黒ずむんだな」と、まさに実感していることでしょう。

また、知らないうちにできているシリーズとしては、アザもおなじみです。

休みの日に友人と遊びに行ったら「すごいアザできてるよ!」と指摘されることもしばしば。いつアザができたのか思い出せないことも、保育士にとってはあるあるです。

9.漢字の勉強や習字ドリルを始めた

ICTが進んできているとはいえ、まだまだ多いのが書きもの仕事です。

保育士として働き出した途端に「自分って字が下手だな」「漢字がぜんぜん書けない……」という課題にぶち当たる保育士は少なくありません。

日本では字が印象を左右するため、保護者との円滑なコミュニケーションのためにも「きれいな字で連絡帳を書きたい!」と思うのもわかります。

そのため、大人向けの書字の練習帳等で休みの日などに練習する人もいるようです。

書けない漢字は電子辞書等で検索する保育士さんも多いですが、それでは業務上、時間のロスにもつながります。

そのため、漢字の苦手な保育士さんのなかには、漢字ドリルで勉強しているという声もありました!

10.プライベートでもうんちの匂いに反応してしまう

日頃から子どもたちのオムツ替えをしている保育士さんは、うんちの匂いにも敏感になります。

とくに保育士1年目は、先輩保育士を気遣ってオムツ替えに精を出す保育士さんも多いですよね。

誰よりも早くうんちに気付けるようになった!という新人保育士さんもいるのではないでしょうか。

保育園で培われた”うんちセンサー”は、プライベートでも衰えません。

休みの日にショッピングモールへ行ったり、電車に乗ったりしていると、小さな子どもとすれ違っただけで「うんちしてる!」と、反応してしまうことも……。

保育士さんのあるあるですね。

11.消毒作業で手がガサガサに

保育園にある玩具の管理も保育士の仕事です。

新人保育士に任されることの多いおもちゃの消毒作業は、シュッシュッと消毒液をかけて拭き取るだけの簡単なものです。

ただし、連日消毒作業を続けていると、消毒液の刺激によって手荒れします。

消毒液は使用するおもちゃによっても違いますが、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム等を使用することが多いです。

1年目の保育士さんは忙しく、手肌のケアまでも行き届かないことが多いので、ガサガサに手荒れする方が多いのかもしれませんね。

12.気づくと保育園での話ばかりしてしまう

保育士1年目は、毎日が忙しく、刺激的で、考えさせられることがたくさんあるでしょう。

すると、園で気になる子のことばかり考えてしまったり、テレビに出てくる子役を見ても「◯◯ちゃんに似てる!」などと思ったり、頭のなかは保育園のことでいっぱいになります。

久々に友達に会っても、話題は保育園でのできごとばかり……という保育士さんも少なくないでしょう。

1年目からそれだけ仕事に夢中になれるのは幸せなことですが、くれぐれもプライバシーには気をつけてお話しましょうね!

13.手持ちのネタが先輩と被って使えない

手遊び歌やわらべうたなど、保育士なら1つや2つ覚えている人も多いですよね。これなら自信がある!という歌を歌おうと思った瞬間、先輩保育士に歌われてしまった……という経験、保育士1年目ならあるはずです。

数少ない持ちネタを先輩に使われてしまうと、自分が使えるネタがなくなってしまいます。とはいえ、同じ歌を歌うのは忍びないですよね。

度重なるごとに手遊びやわらべうたなどのストックは増えていくものですが、最初のうちは誰も歌っていない歌を選ぶだけでも大変な思いをしますよね。

習うより慣れろの保育士現場

保育士の仕事は、経験を積み重ねていくことでスムーズに行えることがほとんどです。園のルールなどは一つひとつ覚える必要がありますが、食事介助、排泄介助、寝かしつけ、保育など、一つひとつを円滑に行えるようになるのには経験がものを言います。習うより慣れろの現場が今でも多いですね。だからこそ同じ失敗や、同じ葛藤などを経験することが多く、「保育士あるある」が生まれやすいのかもしれません。同志の存在を感じながら、保育士1年目を楽しんでくださいね!

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